薄毛 喫煙

タバコはAGAに関係がありますか?

【回答】 あります。過剰な喫煙は薄毛を進行させるリスクになります。

薄毛の進行を恐れ禁煙する男性

煙草を吸うとニコチンが血液に入り、末梢神経を収縮させ、毛根周囲の血流が悪化する恐れがあります。

一酸化炭素は赤血球内のヘモグロビンと結びつき、酸素の運搬を妨げることで、酸素や栄養素が毛根に届かなくなる恐れもあります。

毛根の栄養不足はヘアサイクルの短縮化につながり、薄毛を進行させるリスクが高まります。また近年、喫煙によって脱毛ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が増加することが分かってきています。

アメリカのハーバード大学公衆衛生学部の調査(中年男性1200人対象)では、喫煙者は非喫煙者よりテストステロンが約9%、DHTが約13%多いという結果に。

薄毛の原因となるDHTが喫煙によって増加するのであるのならば、タバコはAGAのリスクを高めていると言えるでしょう。

更に台湾人男性740人を対象とした別の研究論文(亜東記念医院Lin-Hui Su博士並びに国立台湾大学Tony Hsiu Chen博士による)では、

  • 中程度以上のAGA患者には喫煙者が多い
  • 1日20本以上の喫煙者のAGA発症確率は高い
  • ニコチン含有量が高い煙草を吸う喫煙者程AGAが重症化

等の結果が発表されています。

喫煙がAGAに及ぼす影響の大きさには個人差があると思われますが、お金をかけて迄せっかく治療するなら、AGAを少しでも加速させるような喫煙は止めた方がいいのは明らかです。

実際に、AGA治療を担当する医師は禁煙がAGA治療にプラスに働いた患者を見ています。 できれば禁煙、無理なら1日5本程度の節煙を努力してもらいたい、という意見もあるほど。

とはいえ禁煙にはかなりのストレスが伴い、それも血流悪化の原因になりかねません。

AGA治療をしているクリニックや病院では禁煙の相談にも乗ってくれたり、薬の処方をしてくれることも。 AGA治療開始と同時に禁煙もしたいと決意できるなら、相談してみてはいかがでしょうか。

追伸

煙草はそもそも百害あって一利なし!1本でも多く自分の髪の毛を残したいなら、やっぱり禁煙すべきなんでしょうね。