皮脂 薄毛

頭皮の皮脂は薄毛の原因になる?

【回答】
皮脂は薄毛の原因ではありませんが、薄毛の人は皮脂が多い傾向があります。

皮脂の多い薄毛の男性

間違ったシャンプーのやり方で毛穴に皮脂が詰まって、抜け毛や薄毛の原因になっている等といわれますが、実は根拠の無い都市伝説です。

皮脂が残らないように頭皮をゴシゴシこすって洗ったり、朝晩シャンプーしたり、強くマッサージする等はかえって頭皮の保湿力を失わせ、頭皮の状態を悪化させ、頭皮トラブルの原因となりますのでやめましょう。

薄毛を促進する原因の一つに男性ホルモンの影響があります。

仕組みを解説すると、男性ホルモンであるテストステロンが酵素5αリダクターゼの作用によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、このDHTが毛乳頭の受容体と結合することで薄毛の原因となることが判っています。

ただし、5αリダクターゼと毛乳頭の受容体の数は遺伝等生まれつき決まっていて、多い人は薄毛になり、少ない人は薄毛になりにくいのです。

またDHTは薄毛の原因となるだけでなく「体毛を濃くする」「ニキビの原因となる」「皮脂の分泌を増加させる」といった作用もあります。

つまり薄毛になりやすい人は、DHTが多く、皮脂の分泌も多いということです。

決して皮脂が多くて薄毛が進行しているわけではないのです。

適度な皮脂は頭皮を守るバリアです。もし皮脂を除去し過ぎれば紫外線によるダメージや乾燥も避けられないものとなり、その結果皮脂が過剰に分泌され、頭皮トラブルの原因になることもあります。

皮脂が原因で薄毛になることはありませんので、過度なシャンプー、頭皮マッサージで頭皮を傷めないように気をつけましょう。

追伸

皮脂が多いから禿げるんじゃなくて、禿げてる人は皮脂が多め・・・何一ついいことがないと思うと切なくなります。皮脂を目の仇にしてゴシゴシとシャンプーしてはダメってことですね。