筋トレでハゲる?
【回答】ハゲる人と、ハゲない人がいます。
イギリスの日刊紙 ザ・サン (The Sun) に数年前、筋トレするとハゲるという記事が掲載され、筋トレは薄毛を加速させるのではないかと話題になったことがあります。
その理由は筋トレをすることで男性ホルモン”テストステロン”が増加するから。
テストステロンは筋肉質な身体や声変わり、ヒゲなどに欠かせないホルモンで、トレーニングで分泌量が増えることも確認されています。
テストステロンが酵素5αリダクターゼの作用によってDHT(ジヒドロテストステロン)に変化し、DHTは毛乳頭の受容体と結合することでAGAの原因となります。
ですからテストステロンが増えれば筋肉が増えると同時に薄毛も進行すると言われたのです。
では細マッチョのインストラクターやボディビルダーは全員薄毛かというと、決してそんなことはありません。サフサで細マッチョなインストラクター、いますよね。
実は薄毛になりやすいか、なりにくいかはテストステロンの分泌量ではなく、DHTの影響を受ける毛乳頭受容体の感受性の違いにあります。
この感受性が高いと薄毛になりやすく、鈍いと薄毛になりにくい、というわけです。
感受性についてはまだ全容が解明されておらず、遺伝的要因が強いとは言われていますが、生活習慣や食事の好みにも影響されているとも言われています。
結局、筋トレするとハゲるというのは、感受性が強い人が筋トレをすれば薄毛が加速され、鈍い人はいくら筋トレをしても薄毛になる可能性は低い、という意味なのです。
とはいえ、薄毛の本格的な自覚が無かったのに、筋トレしてみたら「なんだか薄毛が目立ってきた」となるのは避けたいところですよね。
マッチョになって薄毛になるくらいなら、やらない方がマシだと思う男性も多いはず。
心配な人はAGA治療しながら筋トレすれば大丈夫。
AGA治療でテストステロンがDHTに変化するのを阻害すれば、たとえ筋トレでテストステロンが増えても薄毛が進行する心配はありません。
筋トレを本格的に始めるなら、まず頭髪をよく見て薄毛が始まっていないかどうかを確認してみた方がいいかもしれません。
追伸
薄毛がちょっと始まって、ヤバイと思って、見かけを少しでも良くしようと筋トレを始める男性っているはず。せっかくの努力が、数ヶ月後に薄毛加速ってあまりにも残酷・・・。