育毛サロンと医療機関のどちらを選ぶべきか？
薄毛を改善しようと考えた場合、自宅での治療を行うか、外部の専門機関に行って治療するか、どちらかを選ぶ形になります。
そのうち、外部の専門機関で治療する場合、さらに選択肢が2種類に分かれます。
それはアデランスやアートネイチャーなどに代表される育毛サロンに行くか、AGAクリニックなどの医療機関に行くか、という2種類です。
薄毛に悩んでいる方の中では、この2つのどちらに行くべきか悩んでいたり、判断にがつかなかったりしてる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では育毛サロンとAGAクリニックのどちらを選ぶべきかをお伝えします。
薄毛を改善したいならAGAクリニックを選ぶべき！
いきなり結論からお伝えしますが、薄毛を改善したいならAGAクリニックを選ぶべきです。
理由は非常に単純で、AGAクリニックは医師が診察し医薬品を処方してくれるため、医学的根拠に基づいて発毛を促進させてくれるからです。風邪をひいて病院に行くのと同じです。
一方、育毛サロンは、対応してくれる方が薄毛に関する知識は持ってるかもしれませんが、医師ではありません。
そのため、医薬品の処方もできませんので、民間療法に近い対応になるか、育毛や発毛ではなくウィッグや増毛という外側から髪の毛を取り付ける形で見た目を良くする対応になります。
「明日までにフサフサにならなければいけない」といった緊急事態であれば育毛サロンで行われる増毛を利用するという手もありますが、しっかり髪の量を増やし、フサフサの状態に戻りたいと考えるのであれば、AGAクリニックへ通院するべきです。
では、その根拠がはっきりわかるようにAGAクリニックと育毛サロンそれぞれの治療内容や治療期間、費用について見ていきましょう。
AGAクリニックの治療内容
AGAクリニックの基本的な治療方法は、フィナステリドやデュタステリドという成分を主成分とした内服薬の処方と、ミノキシジルを主成分とした外用薬または内服薬の処方です。
フィナステリドやデュタステリドというのは、男性型脱毛症の原因となる悪玉ホルモンであるジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きがあります。 簡単に言えば、薄毛をストップさせる役割の成分です。
ミノキシジルは毛母細胞の細胞分裂を活発化し、毛包を大きくする働きがあります。簡単に言えば発毛を促進させる役割の成分です。この2種類を併用することによって効果的に髪の毛をフサフサの状態に戻すことができます。
また、それだけではなく、1回につき数万円の費用がかかりますが、頭皮に直接育毛成分を注入する育毛メソセラピーやHARG療法といった治療法もあります。
さらに、後頭部や側頭部から自分の髪の毛を薄毛部分に移植する自毛植毛といった施術を受けることもできます。
これらはすべて医師免許を持った医師が行う医療行為にあたるので、医学的根拠のある発毛が期待できるのです。
そして、AGAクリニックの治療にかかる期間は、最短で3ヶ月、多くは半年から1年程度です。ただし、発毛を実感するまでの期間には個人差があり、2年近く内服薬を飲み続けてようやく効果が表れるという方もいます。
こればかりは個人差が激しいので明確にどの程度で髪の毛が生えるかをお伝えすることはできません。しかし、一般的には半年から1年程度を目安に考えておくと良いでしょう。
また、治療にかかる費用も実施するプランによって変わってきますが、ベーシックなプランであるフィナステリドの内服薬を1日1回のペースで処方してもらうのであれば、1ヶ月につき3000円から5000円程度で処方してもらうことができます。
ただし、育毛メソセラピーやHARG療法などといった特殊な施術を行うと、必要になる金額は跳ね上がります。
しかし、これらの施術は1日でも早く発毛したいという場合は有効な施術ですが、内服薬や外用薬だけでも十分な発毛効果が期待できますので、まずは内服・外用薬よる治療から始められることをおすすめします。
ちなみに、薄毛の進行を止めるフィナステリドと発毛を促進するミノキシジルを併用したAGAクリニックの治療費は月々1万円5千円〜3万5千円程度です。
育毛サロンの治療内容
多くの人が名前を聞いたことがあるであろう企業名・アデランスやアートネイチャー、バイオテック、リーブ21などが育毛サロンです。
しかし、AGAクリニックが増えてからはこれらの育毛サロンは減少の一途をたどっています。なぜなら、育毛サロンで行われる施術は高額な割に医学的根拠がなく、施術してくれる方も素人がほとんどだからです。
また、業者によって独自に考案されたプランや商品が様々なうえ、料金設定やかかる費用がわかりにくく、取れる人からとるというイメージはぬぐいきれません。
実際に各種の高額なホームケア製品のセットや発毛コースの複数回の施術料を加えると年間100万〜200万以上かかるケースも少なくありません。
また、減少傾向にあるとはいえ国民生活センターへも多数の苦情が寄せられていた時期もあり、業者によっては不適切な勧誘や金銭トラブルを招く営業が行われていた可能性は否定できません。
過去にはマイクロスコープで頭皮の状態を観察し、「こんなに皮脂が毛穴に詰まっているから髪の毛が抜けてしまう」などとヘアチェックに来た見込み客に不安を与え、「皮脂をきれいに落とすクレンジングで薄毛を予防しましょう」などといった謳い文句で高額なプランに申し込ませていという噂も耳にします。
しかしAGAクリニックが現れてから、そもそも皮脂が毛穴に詰まることが薄毛の原因ではないということも一般的に知られるようになり、育毛サロンで行われる施術の信頼性が一気になくなりました。
そこで多くの育毛サロンが力を入れているのが増毛です。
アートネイチャーは1000本の増毛で1万円というキャンペーンを行っています。
このような変化は、育毛サロンの勢いの衰えを表しているといえるでしょう。
フィナステリドやミノキシジルなどといった医薬品の登場によって、AGAクリニックが医学的根拠のある発毛を行うようになり、実際に結果が出始めていることから、育毛サロンはシフトチェンジを余儀なくされたのです。
そんな中にあって、リーブ21だけは従来型のマイクロスコープでの診察とシャンプーやクレンジングなどによる脱毛予防を行っています。
頭皮ケアが無意味だとは言えませんが、男性型脱毛症のメカニズムから考えると、このような行為にほとんど意味がないといえるでしょう。
しかし価格は良心的で、「発毛促進体験プラン」の場合は120分で5000円という価格です。髪の毛は生えないと思いますが、ヘアケアの勉強の一環で顔を出してみるのも良いかもしれません。
まとめ
以上のような理由から、育毛サロンとAGAクリニックのどちらに行こうか迷ったら、AGAクリニックに行くべきだということが分かりいただけたのではないでしょうか。
短期間で急激に増やしたいのなら育毛サロンの増毛やウィッグという方法もありますが、多くの人は偽物ではなく本物の髪の毛が欲しいと考えるはずです。
そのように考えると、時間とお金はかかるかもしれませんが、AGAクリニックに行った方が何倍もおすすめです。
