プロペシアとミノキシジルは併用した方がいい?効果の違いは?

プロペシアとミノキシジルを併用した発毛治療が主流

育毛の先進国アメリカのAGAクリニックでは、主流とされている治療方法がフィナステリドの内服薬とミノキシジルの外用薬の使用です。

これは日本でも同じで、多くのAGAクリニックでは、まずフィナステリドの内服薬が処方され、それに追加する形でミノキシジルの外用薬が処方されるというケースが多いです。

また、最近ではミノキシジルの内服薬、いわゆる「ミノキシジルタブレット」を処方するAGAクリニックも増えてきました。どちらのパターンでも、フィナステリドとミノキシジルの併用ということになります。

フィナステリドという成分名には馴染みがないかもしれませんが、多くのAGAクリニックではフィナステリドを主成分とした医薬品としてプロペシアを処方しています。

プロペシアと言われれば、ピンとくる方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなプロペシアとミノキシジルは併用したほうが効果的なのか、それともどちらかだけでも治療は可能なのか検証していきたいと思います。

プロペシアとミノキシジルは併用する事で高い発毛効果を発揮する!

結論から言えば、プロペシアとミノキシジルは併用することによって高い発毛効果を発揮します。

少なくとも、ミノキシジルのみで髪の毛を増やしたとしても、その髪の毛が育つ前に抜けてしまうので、大きな効果はないでしょう。

プロペシアのみを使用すれば、年齢が若い方の場合は特に、それだけでも髪の毛が生えてくる可能性は高いです。

しかし、ミノキシジルと併用することによって、さらに髪の毛が生えてくるまでの期間を短くし、髪の毛の成長スピードもアップさせることができます。

プロペシアの効果

プロペシア(フィナステリド)の効果は、男性型脱毛症の進行を止めるというものです。発毛促進ではありません。

しかし、AGAクリニックが最優先でこのプロペシア(フィナステリド)を処方するのには理由があります。

人間の毛根は、基本的にその数が変わらず、一見生えていないように見える部分でも、実は目に見えないほど細い毛が生えては抜けて、生えては抜けて、を繰り返しています。

せっかく生えてきた小さな毛が、脱毛促進因子によってあっという間に抜けてしまうので、実は毛根が存在するにもかかわらず、その部分に髪の毛が無いように見えるのです

プロペシアの主成分であるフィナステリドは、この脱毛促進因子の発生を防ぐ働きを持っているため、髪の毛の成長サイクルであるヘアサイクルが正常化されます。

そして、さらに服用を続けることによって髪の毛の本来の寿命である5年から6年という期間、成長を続けるようになるのです。

その結果、それまで「生えているのに見えない」という状態だった髪の毛が見えるようになり、新たに髪の毛が増えたように感じるのです。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルの効果は先述のフィナステリドの効果とは対照的である、発毛を促進させる効果です。

実は、具体的になぜミノキシジルが発毛を促進させるのかというメカニズムは解明されていませんが、毛母細胞の細胞分裂を活性化させる作用と毛包を大きく太くし、強い髪の毛を作るという働きがあります

一部のwebサイトなどでは「ミノキシジルの効果は血行促進である」と書かれていますが、これは間違いです。確かにミノキシジルという成分は元々血圧降下剤として開発されたものが育毛剤に転用されたものです。

しかし、血圧降下剤に血管拡張作用があるからといって、単純に血行が促進され、髪の毛が生えるというわけではありません。

もしそうであれば、ミノキシジル以外の血圧降下剤を使用しても、髪の毛は増えるはずですが、そういった事例はありません。

ミノキシジルには塗るタイプである外用薬と飲むタイプである内服薬の2種類があります。日本国内でミノキシジルの内服薬は認可されていませんので、海外から輸入したものを使用する形になります。

その効果は、外用薬よりも内服薬の方が圧倒的に高いとされており、ミノキシジルの内服薬、いわゆる「ミノキシジルタブレット」は、様々な育毛治療を試してきた人からも「最強の育毛剤」と言われるほどの効果があります。

ただし、全身の毛が濃くなる、体がだるくなる、体がむくむなど、様々な副作用があるため、使用するまでの精神的なハードルが高くなっています。

多少の副作用があったとしても、一刻も早く薄毛を克服したい、という方は内服薬のミノキシジルを使用し、副作用を発症させてまで薄毛治療したくはない、という方は外用薬のミノキシジルを使用すると良いでしょう。

併用するとお互いの効果を高め合うことができる

おすすめのAGA治療薬を処方する医師

このように、ミノキシジルとフィナステリドはその働きが大きく異なります。

フィナステリドがAGAの進行ストップであり、ミノキシジルが発毛の促進です。

ただ、基本的にはフィナステリドを使用するだけでも髪の毛は増えます。

というのも、AGAの進行がストップすれば、人間の髪の毛が本来持っている力だけでも発毛が促進されるためです。

しかし、ミノキシジルの内服薬や外用薬を使用することによってその発毛促進の効率をアップさせ、より速く多くの量の毛髪を増やすことができるのです。

フィナステリド単体ではゆっくりしか髪の毛が増えず、ミノキシジル単体では髪の毛が増えても、すぐ抜けてしまうというそれぞれの短所がありますが、併用することによって、それぞれのウィークポイントをカバーしあうことができるのです。

まとめ

AGA治療において、フィナステリドとミノキシジルの併用は基本プランの1つとなっています。それほど相性がよく、併用することでお互いの効果を高めあう作用がある成分なのです。

これからAGA治療を始めようと考えているのであれば、まずはこの2種類の治療薬から始めてみるのが良いでしょう。

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